本日のラーメンは、ご存知の方も多いと思います。
元祖東京ラーメンと言われて思いつくのは、このラーメン屋さんです。
その名も「春木屋」です。
JR荻窪駅北口を出て、徒歩数分のところにあります。行列必至の名店中の名店です。
まだインターネットがない時代、20年近く前の話です。友人を訪ねて来た荻窪で食べた一杯のラーメンが未だに忘れられません。寒い冬の日食べたそのラーメンは、本当に美味しかったのです。
多分ですが、その時食べたラーメンが、この春木屋だったのだと思います。残念ながら記憶が曖昧ですが。
とりあえず、ネットの評価も極めて高いし、本日はこのラーメン屋さんに行く事にしました。
まず入口にお品書きというか、メニューが置いてあります。このメニューを見ると初めて見る人は驚くと思います。
なにせ値段が高い!!ノーマルなラーメンでさえ850円となっており、一番人気のワンタン麺は1250円とこれまたお高いラーメンです。
ですが、値段が高いけどコレほどまでに人を惹きつけるのには理由があるんですよね。
答えは簡単。別に荻窪だけ物価が1.5倍というわけじゃないのです。
この値段を払ってでも食べたいラーメンという事なんです!!
なにせ店に入ってから驚かないように、堂々と店の前に値段が書いてあるという自信。私はこのラーメン屋のその自信と漂う雰囲気で、ただものではない事を悟ります。
よく考えてみてください。宅配ピザを頼むと3000円ぐらいはザラですよね。トッピングしまくったLサイズピザなんて、4000円ぐらいになったりするわけですよね。
でも、街のパン屋さんで買うピザは、もっと安いですし、アメリカとかだとダラーピザと言って、一切れ1ドルです。つまり一つの丸いピザで1000円程度です。
高いなーと思いつつも、皆さん頼むでしょ!!宅配ピザ!!
最近じゃ取りに行ったら半額とか、もはや原材料実は全然かかってないです!!てのがバレバレなのに買うのは美味しいからでしょう!!
だからラーメンに1000円以上出す気にならねーとか言っちゃうのは間違ってるんですよ。
ちなみに私はこの時ちょっと不安を覚えていました。なぜなら、20年前に来た時にこんなに高かった記憶がないのです。なので、実は記憶違いで全然違う店に来たのではないか?という気もしておりました。
と長くなっちゃいましたが、私は一番人気のワンタン麺を頼みます。
ご覧下さい。どこをどう見ても「ラーメン」としか表現のしようがないラーメンを。
お手本ですよ。もはや。これが「東京ラーメン」なんです。
見た感じ。正直に言うと普通です。私も流石にこの時は不安に思いました。おいおい、これで1250円かよ。と浅はかにも思ってしまったことを告白します。
私は大概、スープを飲んでから食べ始めますが、なにせ1250円です。動揺してしまったのか、最初に麺を食します。
中細の縮れ麺ですね。これまた昔ながらのラーメンによくある麺です。正直言うと麺に特徴があるわけじゃないですが、ただし!!食べた時に分かります。
あれ?なんか、、これ、、おかしいぞ??なんだろうこの絡みつくような、スープの味と合わさったこの麺をすすると、止まらない!!
やばい。美味い!!と思います。
慌ててスープを飲みます。まず出された段階で気づくべきでした。
このスープの上の部分はラードがうすーい層を作るぐらい入っており、熱々の状態が続きます。
スープがですね、絶品ですよ!!コクが有って確かに醤油ベースのラーメンである事はわかるし、伝統的な鶏がらベースな事はわかりますが、混じってますね!!
魚介系の深みが!!
どんぐらい混じっているかというと、説明がしづらいのですが、寄生獣で田宮礼子が、新一に対して「面白い!お前混じっているな。殺さないでおこう。」と言ったぐらいの混じりかただと思います。
それはさておき、鶏がらだけじゃない深みとコクが溶け込んでるという表現が正しいと思います。この時点で確信しました。20年前荻窪で食べたラーメンはこのラーメンだと思いました。
味が2重、3重になってる感じなんです。いや本当に昔ながらのラーメンだけども、何かが加わってるんですよ。だから昔のラーメンでは絶対に出せない味なんです!!
食べてるとなんだか幸せな気分にしてくれます。一気に食べちゃいましたね。
最後にワンタンは、言うことなく美味しいです。ツルリと食べられます。単純に美味しいですよ。一番人気も頷けます。
さて、そうは言ってもラーメンとして値段は確かに高いと思います。
個人的にはラーメンは大盛りとかライスをつけてMAXで800円ぐらい。
ノーマルなラーメンなら600円程度てのが妥当な金額なのかなと思います。
それでもこの春木屋が選ばれるにはワケがあるのです。
皆さんは食べたらどう思うのでしょうか?気になります。
春木屋のワンタン麺。スコアは81点です!!