私はラーメンが好きなので、よく食べに行きます。
昼ご飯だけでなく、飲み会の後にふと食べたり、仕事帰りに軽く食べることもあります。
皆さん「天下一品」をご存知でしょうか。
人生で初めてラーメン二郎を食べた時の衝撃は凄かったのです!
一口食べた瞬間に
「こんなにも美味しい食べ物が世の中にあったのか」
と驚きました。
ですが、その真逆だったのが天下一品です!
初めて食べたのは友人に連れられて入ったお店でした。
たしか中野だか高円寺だかそっちの方です。
食べた瞬間は「なんだこれ?」と思ったのです。
醤油でもない、味噌でもない、豚骨とも違う。
良くわからないコッテリ感。
そのコッテリも別に美味しさを感じないというのが、本音でした。
まだ私が20前くらいだったと思います。
店に入ったこと自体を後悔したのです。
そして疑問に思いました。
「なぜ?この店はこんなにも混んでいるのだろう」と。
それ以来「天下一品」は余程のことがなければ行きませんでした。
深夜に空いているのが天下一品のみなので仕方なく付き合いで、、という感じです。
ところが不思議なものです。
社会人になって川崎に住んでいました。
川崎駅付近によくいたのですが、そこに「天下一品」がありました。
仕事が忙しく、夕御飯を食べるのが夜遅くになる日々が続きました。
駅を降りてスグのところにあった天下一品に通ったのですが、量が食べられるからという理由です。
サービスセットを頼むと、ラーメン+餃子+チャーハンがついてきます。
なんならお酒も飲めます。
私は結構大食いなので、天下一品のサービスセットとサワーを一杯頼むのを週に何回か繰り返しました。
そんな日々が数ヶ月続いたある日のこと。
久々に早く帰った私は、「そうだラーメンを食べよう!」と思ったのです。
相当にお腹が空いていたました。
そこで頭に浮かんだのは、あのコッテリしたスープ!
私は思わず「あれ?」と思いました。
早い時間なので、他にもラーメン屋は空いています。
にも関わらず、頭に思い浮かぶのは「天下一品」のラーメンなんです。
マジかよ!?と自分に驚きました。
そして天下一品に行って、改めてラーメンを食べて納得しました。
「このラーメン、、、、最高じゃないか!?」と、、。
後にも先にもこのラーメン程、後から美味しいと思ったラーメンはありません。
一度気が付くと、もう止まりません。
やや細麺の麺に絡みつくこってりスープ!
このコクが病みつきになるのです。
ドロドロのスープは、濃厚で味わい深く、それでいて変な臭みもない。
食べなれると、非常に上品なコッテリだと気が付くのです。
まるで幼馴染の女の子が、実は凄い美人だったことに気がついた中学生のような衝撃です。
「ブース!ブース!」と喧嘩していた女の子が、実は初恋の人だったと分かったときのような衝撃です!
そして正に恋に恋焦がれるかのように、頭の中はぐるぐると「天下一品」のラーメンに支配されてしまうのです。
あれから20年が経ちました。
先日後輩と一緒に飲み会の帰りに、締めにラーメン食べようという話になりました。
天下一品に行こうと私が言うと、後輩はこう言いました。
「すみません。先輩。あまりあのラーメン好きじゃないのです。違うところに行きませんか?」
私は言いました。
「そうか、なら違うところに行こう!」
そう言いながら私は、後輩を見ながら「まだまだ若いなぁ」と思ったのです。
天下一品のこと皆さんはどれほど知っていますか?
愛してやまない熱狂的な人周りに結構いると思いますよ!