カラテウサギのカラウサ雑記帳(ゴルフとラーメンとその他)

中年サラリーマンが空手を始めたら「劇的に人生が変わった!」の空手・格闘技以外のお話

【妄想宝くじ】もしもジャンボ宝くじに当選したら②「仕事とお金と勝者の人生!」

※この記事は、2016年10月に書いたものですが、ブログ引越しのため再投稿

 

もしも、、、宝くじが当たったら!!宝くじの醍醐味は、結果を見るまでの妄想にあります。妄想するために宝くじを購入するのです。結果は単なるおまけです!!

 では、今回のサマージャンボにて妄想してみます。あ、、、当たってるやん!!宝くじ!!!1等4億円!!!となった際のシミュレーションをしたいと思います。

 f:id:waga186:20171220113530j:plain

その一報を聞いたのは、仕事で客先にいた時だった。

普段はかかってこない会社の携帯がひっきりなしになる、、、。妻からだ、、、。

妻には緊急時以外はこの携帯にかけてくるなと伝えてある。事実妻から電話がかかってきたのは、過去1度しかない。

その時は娘が骨折した時だった。まさか子供に何かあったか??と慌てて打ち合わせを中座し、会議室のそばの廊下で電話を掛ける。

 

私「どうした??何かあった??」

 妻「あのさ、、、た、宝くじ、、、宝くじ!!!」

 私「何?宝くじ??いや、仕事中なんだ、悪いけどそんな用事なら後にしてもらえる??」

 妻「違うの!!当たったの!!一等4億!!!!!!」

 

私は思わず絶句した。宝くじなんて当たるなんて思っていないし、そもそもこのタイミングで知らせが入るなんて思っていなかった。

私は妻に聞いた。本当に当たりなのか?どう確認したのか?

私は妻との電話を終え、会議の場に戻った。会議の出席者は、私の顔が青ざめていたことに、驚いた様子だった。

大丈夫ですか?顔色が悪いですよと言われる。しかし私は、冷静を装って、大丈夫だと答える。それから詮索されることはなかった。会議は上の空、、、かと思えば、そうでもない。妙に冷静でであった。

 

気づけば打ち合わせは価格交渉の段階に入ってきた。我々の提示価格は、2000万、、、、。一方クライアントの要望額は1500万、、、、。どう考えても500万の金額感を埋めることなど不可能だ、、、、。こちらプレゼンターである商品開発課長は、2000万の根拠と500万の値引きがどれだか難しいかを熱弁している。一方、クライアント側も予算内に何とか収めようと、妥協点は見つからない、、、。双方ともに決め手なく、気まずい時間が流れる。

 もはや妥協すべき点はなく、双方担当の頭には交渉決裂の文字が頭をよぎる。司会担当役の社員は、青ざめた顔で打ち合わせの終了を告げる(交渉決裂)寸前だった。しかしこの時、私は宝くじの事が気になって仕方がなかった。本当に当たったのか??

確認が必要だ、、、。妻の勘違いも考えられる。なんだかぼぅっとしてしまう自分がいる。

その時だった「(本当に当たったのか)ちゃんと確認しなきゃ、、、。」と口にしてしまった!!一瞬自分で驚いた!!まさか心で思ったことが、そのまま口に出してしまったのだから、、、。しまった!!!とっさに私はそう思った。

そう思ったとき、クライアントのキーマンである担当部長がこう言った。

 部長「そう!!本当に我々には双方最終の確認が必要だったのじゃないですか。お互いに歩み寄る目安を決めましょう!!」

こうして、互いに妥協点を探り、その後何とか契約を結ぶことができたのだった。

 

数日後、私は本部長に呼ばれ、よくやったとねぎらいの言葉もらった。

しかしその時私は、2000万の話など正直どうでもよかった、、、。何故なら私は4億円を持つ男なのだから!!!

帰り際、本部長から祝杯をあげに行くか?と誘われた。私はにっこりと微笑みこういった。

 「ええ、ありがとうございます!!ぜひ祝杯をあげましょう!!」

 スーツのポケットには退職願を忍ばせて、私たちは祝杯という名の別れの酒宴に出向くのであった。

 夜の街にほろ酔い気分の私は、街のベンチに腰掛けて、待ちゆく人をおぼろげに眺めていた。 

そして心の中でこうつぶやく「俺は勝った、、、勝ったんだよ、、、。ふふ、、。ふふふ、、、。ふはははは!はははっははは!!!」大都会東京、私は文字通り勝ったのだ。金こそが正義!!私は大正義だ!!!そう思うとおかしくて仕方なかったのだ。

街ゆく人たちは、明日も仕事だ!あさっても仕事!!そうやって命を削っていくのだ。だが私は違う!!私はもう自由なのだ!!

 

私はタクシーに乗った。タクシーの運転手に1万円を渡して、新宿の街を1万円分回って欲しいと伝えた。都会の喧騒の中私はタクシーを目的もなくただ走らせた。

いろんな人がいる。外国人もいる。そう、これが日本の中心TOKYOの歓楽街。新宿歌舞伎町。その老若男女を眺めながら思わず笑みがこぼれる。私はタクシーの窓を全開にして、大笑いをした。私はただ笑った。飽きるほど笑ったのだ。

 

都会の喧騒に、私の笑い声はかき消されていくのであった。

 

karatekagolf2.hatenablog.com